白板症 ハクバンショウ

初診に適した診療科目

白板症はどんな病気?

白板症とは、舌や口腔粘膜の表面が白く濁り、触れると硬い疾患のことです。
原因はタバコやアルコール飲料、虫歯などの継続的に作用する物理的、化学的な刺激であったり、慢性の炎症であったり、原因不明であったりと、全てが悪性というわけではありません。
症状としては、舌や口腔粘膜の一部が白色になり、次第に表面にしわができます。いぼ状に隆起してくるものもあります。また、赤い部分が混在してくるものもあります。

主な症状

白板症とは、他の病気では当てはまるものはないが、口腔粘膜に白い何かしらの病変が生じているものの総称を言います。一般的に男性の方が発症しやすいです。
白色病変には色々なしわ型だったり、いぼの形をしていたり様々な形があります。
痛みを感じることはないですが、この症状が長期にわたって続くと、がんになる可能性もあるので注意する必要があります。

主な原因

白板症になる誘因には局所的因子として合わない冠やブリッジ、義歯や部分的な金属のかぶせをずっとつけていたり喫煙や過度な歯磨き、う蝕(虫歯)、刺激が強いものを好んで食べるなど口腔内に長期的に刺激を与えるものがあげられています。
全身的因子としてはエストロゲンやビタミンAが欠乏していたり、高コレステロール血症になっていることがあげられていますが、原因不明のものも少なくありません。

主な検査と診断

白板症の検査方法としては、歯科医院や医療機関の口腔外科を受診する必要があります。
この症状の検査では、生検が行なわれる事が一般的で、細胞を切り取り、その組織を詳しく検査する必要があります。この生検を行う事で詳しい症状が把握でき、この病気と類似した疾患と区別する事ができます。
又、この生検を用いる事で、悪性の腫瘍でがんになる可能性が高いかどうかなどの診断もできます。

主な治療方法

白板症の治療法は、まずは薬物による治療があります。ビタミンAの投与が有効であるかを観察します。
薬物療法に進展がない場合は、病変を切除する手術を行います。切除した後も長期間に渡り、観察が必要となります。10%~20%の人が再発し、約8%の人ががん化します。
ですが経過観察を定期的に行うことにより、早期に発見することができます。