乳管拡張症 ニョウカンカクチョウショウ

初診に適した診療科目

乳管拡張症はどんな病気?

乳管拡張症(にゅうかんかくちょうしょう)とはどんな病気かというと中年の女性に多い、乳管が病的に拡張した状態をいいます。症状として、乳頭から乳汁のような分泌物がある場合がありますが、血液が混じっている・茶褐色であるなどの場合は要注意です。腫瘍がある可能性があります。検査方法は超音波検査です。非腫瘍性のものの場合、治療はほとんど必要ありません。

主な症状

乳管拡張症とは、女性の乳管が拡張してしまい乳頭から分泌物を生じる症状のことです。この病状は中年以降の女性に多くみられますが、多くの場合分泌物も無く全く気付かないことが多いのです。治療に関しては非腫瘍性のものであれば治療をする必要は全くないのです。しかし一部は乳がんに進展するものもあるので超音波検査を受け病状をみる必要があります。

主な原因

乳管拡張症は、乳管が病的に拡張することで起こります。乳管の拡張は、乳腺の分泌異常などにより起こります。また、乳腺の拾遺の炎症が原因となることもあります。さらに、乳頭腫や乳がんなどの腫瘍がある場合、その腫瘍からの出血によって乳管の拡張が起こることもあります。これらの現象によって乳管に分泌物や血液が溜まり、乳管の周囲に炎症が起こります。

主な検査と診断

乳管拡張症の検査方法で最も手軽で代表的なのは超音波検査(エコー検査)です。再診の超音波機器であれば、拡張した乳管を調べることはとくに難しいことではありません。ただ、それが病的なのかや治療を必要とするかを決めるのは難しいことですから、更に分泌物の細胞診を行い、悪性細胞が存在しているかしていないかを確認します。その他には内分泌的検査も行う場合もあります。

主な治療方法

乳管拡張症は、非腫瘍性の場合は、特別な治療や手術の必要はありません。今行う必要のある治療法はありませんが、定期的な観察が必要です。乳がん発症のリスクと考えられているので、乳がん検診を欠かさないようにする必要があります。良性でも症状が重い場合は、乳管を取り除く手術を行います。悪性腫瘍との係わりがある場合は、手術、放射線治療、薬物治療などを行います。