低たんぱく血症

初診に適した診療科目

低たんぱく血症はどんな病気?

低たんぱく血症は、血中のたんぱく質が非常に低い状態のことを言います。たんぱくの原料の不足や、タンパク質の喪失がこの病気に関わってきます。
たんぱく合成障害には、肝硬変などが主な原因となります。尿へのタンパク質の排出がかされるため、栄養素であるタンパク質が体に残らないのが問題です。あまりにひどくなると、アルブミンを点滴で入れて補給します。

主な症状

低たんぱく血症の症状としては、腹水及び浮腫が主なものとなります。血清に存在しているアルブミンが減少することで、血管内の浸透圧が下がり、血管の外腔へ電解質や水分の移動が起こります。
つまり血清たんぱくの濃度が減少していることから引き起こされます。これによって浮腫が起こりますが、そこへ門脈圧が亢進するという状況が加わることによって、腹水も引き起こされます。

主な原因

低たんぱく血症は、栄養不良やネフローゼ症候群、肝臓障害などに起因し、主にアルブミンの減少が原因で起こります。また、血清中の総タンパクの60~70%がアルブミンによって占められることから、低アルブミン血症としてしばしばあらわれてきます。
低アルブミン血症は、アルブミン合成能力の低下、あるいは過剰な消費によって起こります。

主な検査と診断

低たんぱく血症の検査方法は、血液検査により、分かります。ほとんどの方は、会社などの健康診断によりこの病気の疑いがあるということで受診されます。
検査は血液検査を行い血液中のたんぱく質の濃度を確認する検査を行います。たんぱく質の濃度が低い場合には、この病気であると言えます。

主な治療方法

低たんぱく血症の治療法では、原因となっている疾患の治療が最優先されます。
最も頻度の高い低アルブミン血症で、かつ緊急性を要する事態である場合、献血アルブミン製剤や遺伝子組み換え合成アルブミン製剤などが軽静脈投与という形で用いられます。
これは、アルブミンに代表される血漿蛋白も含め、たんぱく質そのものが胃で分解される性質を持つことから、経口投与が不能なためです。