機能性不妊 キノウセイフニン

初診に適した診療科目

機能性不妊はどんな病気?

機能性不妊とは、特定の疾患が原因で起きる不妊症ではなく、特にこれといった原因がはっきりとしない機能的な不妊であると考えられます。特定の疾患による不妊症であれば、その原因となる疾患を治療することによって不妊が改善されるケースがありますが、機能性の不妊症の場合は、原因が不明ですので、治療が大変困難であると考えられています。

主な症状

不妊といえば男女いずれかにその原因があるものですが、不妊の中には原因不明の機能性不妊と分類されるケースがあります。様々な詳細な検査によって夫婦それぞれの器質的、遺伝的問題はないと確認されたものの、女性側における着床障害や子宮内膜異常、男性側における精子の運動能力の欠如やその数の少ない事など症状が不妊の原因になってしまうことがあります。

主な原因

機能性不妊になる原因には、着床障害、黄体期異常、支給内膜の異常、黄体化末破裂卵胞、子宮内膜症、卵管因子、抗透明帯抗体、染色体異常などのさまざまな事柄が考えられます。例えば着床障害では、精子と卵子が出会い受精卵となることができても、何らかの事情によって着床することができないことを言います。今現在、まだわかっていないことも多いです。

主な検査と診断

機能性不妊の検査方法を説明します。女性は、問診、触診、視診をします。基礎体温が正常であるか調べます。そして月経血を培養検査して異常がないか調べます。膣内容検査、頸管粘液検査をします。更に子宮内膜組織検査や内分泌検査をします。卵管疎通検査、腹腔鏡検査、子宮鏡検査も有効な検査です。超音波検査も行われます。男性は、問診、触診、視診に加え精液検査をします。睾丸生体検査、精路造影検査を行います。

主な治療方法

機能性不妊の治療法は、どういった理由で発症するのかわからないため、確実な治療は不可能です。ただし排卵誘発剤を使ったり、性行為のタイミングで対応できるケースはあるとされています。もっとも、理由がわからないため、行動が対応策になっているかは判断しにくい傾向にあります。性行為は、排卵日に行うと不妊回避の確率は高くなりやすいです。