多発性硬化症 タハツセイコウカショウ

初診に適した診療科目

多発性硬化症はどんな病気?

多発性硬化症とは脳や脊髄に多発性の硬い病巣がみられる病気で、未だ原因が解明されていない特定疾患に指定されている指定難病です。言葉通り脳や脊髄、視神経などに病変が起こり、突然目が見えなくなったりふらふらして歩けない、腕が痺れて上がらないなどの神経症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患です。主に30代前後の人によく見られる病気で、男性に比べて女性に多くみられる傾向にあります。

主な症状

多発性硬化症の症状には多様なものがあります。視神経に障害が起こると、視力の低下や、視野の欠損、物が二重に見える。のどの神経に障害が起こると、飲み込みにくくなったり、むせる、声がかれたりします。また筋肉が緊張し、足に突っ張るような感じが現れ、歩きずらくなります。ふらふらしてまっすぐ歩けなくなったり、排便、排尿に障害の出ることもあります。

主な原因

多発性硬化症は、原因の分からない特発性脱髄疾患の代表になります。いわゆる、神経の髄鞘が、破壊されることによって起きる疾患なのですが、一般的に、脱髄疾患は、ウイルス感染、アルコールなどによる中毒、栄養障害などでおこりますが、不明のものを、ふつう、脱髄疾患といえば指します。有力な説としては、自己免疫やアレルギーなどの免疫異常が関わって発症すると推定されていますが、定かではありません。

主な検査と診断

多発性硬化症とは脳や脊髄、視神経などの色々な部位にズ衣装が破壊された病巣が生じて様々な症状が出現します。欧米白人に比べて発症率はひくく日本では10万人に1~4人に対し欧米白人は30~80人です。検査方法は中枢神経内での炎症があるとγグロブリンと言う物の上昇がみられるため上昇しているかどうか調べる髄液検査とMRI検査があります。

主な治療方法

多発性硬化症の治療は、一般的には副腎皮質ステロイド薬での治療法です。また急性増悪時には大量パルス療法での治療が行われます。これは発症から時間が短いほど効果的となります。また再発を予防や、長期な予後を改善させる目的では、インターフェロンβを投与します。この治療は有効ですが、1日おきの皮下注射か毎週の筋肉注射を長期間行わなければなりません。