重症筋無力症 ジュウリョクキンムリョクショウ

初診に適した診療科目

重症筋無力症はどんな病気?

重症筋無力症は、本来体に入る細菌などの外敵を攻撃するはずが自身の体に免疫反応を起こし、病気になる自己免疫疾患の一つです。難病ですが治療法は著しく進歩しています。症状としては、筋力の低下を引き越します。最初は、眼筋が低下し眼瞼下垂や複視になったりします、そして次第に顔面筋や舌などの筋力が落ちてきて、四肢の筋力も低下します。

主な症状

重症筋無力症の症状はまず、繰り返し運動をすると、通常の人よりも異常に筋力が疲れやすいということです。これは午後になるほどひどい状態になります。具体的なものとしては、「まぶたが勝手に下がってくる」、「物が二重に見える」、「眼が上下左右動かない」、「眼が閉じない」などの眼については必ず発症します。また、「食べ物を噛む、飲み込むことが困難となる」、「言葉がうまくしゃべれない」なども出てきます。

主な原因

重症筋無力症の原因は不明であると言われていますが、胸腺との関連が深いのではないかと考えられています。胸腺内の筋様細胞にアセチルコリン受容体を保有するため、ウィルスなどが引き金となり受容体に対する抗体がつくられ、その抗体が、骨格筋の神経筋接合部に存在しているアセチルコリン受容体を攻撃するからではないかと考えられています。

主な検査と診断

重症筋無力症の検査方法には、複数の検査をおこなっていきます・一つがテンシロンテストといわれるものをおこなっていきます。つぎにおこなわれるのが抗Ach受容体抗体測定といわれるものです。その他におこなっていくのが誘発筋電図とよばれるもので手や肩などの筋の表面に電極を置きその筋を支配する末梢神経を電気的に反復して誘発される筋の活動電位を測定する検査です。

主な治療方法

重症筋無力症は、コリンエステラーゼの活性化を抑制し、アセチルコリンの活動を活発化させる治療を行いますが、その際に、作用が長時間続く薬剤を使用します。状況に応じて、免疫抑制薬の投与や血漿交換療法が治療法の一つとして用いられることもあります。また、長期的に考えると、手術療法が有効とされており、中には、胸腺の摘出を考える例もあります。日常生活では、過労やストレスをかけないように注意しましょう。