体重減少性無月経 タイジュウゲンショウセイムゲッケイ

初診に適した診療科目

体重減少性無月経はどんな病気?

体重減少性無月経とは、体重が短期間で極端に減少することにより、生命維持の危機感から脳視床下部から卵巣に向かって指令される排卵がストップしてしまい、それにより無月経となる状態です。無理なダイエットや摂食障害で著しく体重が減少した時に起こることが多く、一度無月経となると体重が正常範囲に戻り、排卵が誘発されるまで再開されません。

主な症状

体重減少性無月経の症状は、思春期やせ症とも言われる通り極端に体重が減ることで月経が止まってしまった状態のことです。乳房の発育や恥毛、腋毛の発毛など思春期に起こる二次性徴が現れてこないことが特徴です。若い女性に多い病状です。現代の社会的背景が後押しするかたちで神経性の食欲不振が見られることがあります。子宮内膜の萎縮が起こります。

主な原因

体重減少性無月経の原因となるのは、その名のとおり体重の減少によるものです。過度な食事制限や運動などのダイエットにより、体重が減少しすぎてしまうことが主な理由となります。その生き過ぎたダイエットのせいで体内のホルモンのバランスが大きく崩れ、ついには正しい排卵や月経が行われなくなってしまいます。これが体重減少性の無月経となる理由です。

主な検査と診断

体重減少性無月経の検査方法は、まず問診から始まります。年齢や月経歴、妊娠分娩歴、生活習慣や、環境の変化、体重の変化などを話します。その後、身長、体重、甲状腺肥大の有無など全身の診察を行います。他の病気や妊娠でないことをはっきりさせるため、産婦人科的な内診や経膣超音波検査、卵巣の大きさの確認をして、血液検査で血中ホルモンの測定をします。

主な治療方法

極端なダイエットのせいで体重を減らしすぎているのでまずは体重を標準的な数値にまで戻すことが最も重要です。体重減少性無月経のときは、月経自体が身体に負担がかかってしまう場合もあり、ホルモン剤や注射などを使って生理を起こすというような治療法はとれないこともあるのです。きちんとした栄養をとり、体重をもどしていくことで自然に生理が始まるのを待ちます。