子宮留膿腫

初診に適した診療科目

子宮留膿腫はどんな病気?

子宮留膿腫は、子宮頸がんが発症機序になるなどして、主に閉経後の高齢者に発症する子宮の病気です。
この疾患は感染によって子宮腔内に膿が貯留し、子宮内部の圧力が高まり、発熱を伴う腹痛が起こります。
この病気を治療するには、子宮内に溜まった膿を出し、子宮内を綺麗にして消毒するしかありません。
ほとんどの場合は入院をして治療を行います。

主な症状

女性に見られる子宮留膿腫の症状は、子宮内に膿が溜まる事によって、全身の倦怠感や嫌悪感などの状態を引き起こします。発熱や不正出血、膿性のおりもの、下腹部痛などがみられます。
症状が進行してしまうと子宮内の膿が様々な臓器に移転することによって臓器の能力が落ちていき、命に関わる事があります。

主な原因

子宮留膿腫の主な原因としては、子宮腔内の貯留物が要因となり、このような物質が感染する事で生じる病気です。
主な要因は感染ですが、老人性の子宮内膜炎や、子宮体癌で発生するおりものによる要因や、手術後の身体への影響、放射線を用いた治療後の子宮内部の膿が排泄されなくなることで発症することも多くあります。
この病気では子宮内の膿が増加して子宮内部の圧力が高まります。

主な検査と診断

子宮留膿腫の検査方法は次のようなものがあります。細胞を採取して顕微鏡で検査する細胞診。子宮内に挿入する際に多少の疼痛があり、事前に内診や経膣的超音波断層診断装置で子宮の状態を確認してから行います。
細い内視鏡を使って子宮の中を直接みる子宮鏡診。麻酔をして行うこともあります。
子宮の内膜の一部を掻き取って病理組織検査を行って最終診断を行う組織診。多少の疼痛を伴うため、麻酔をして行うことが多い検査です。

主な治療方法

子宮留膿腫の治療法とは、抗生物質を用いるか消炎剤、痛み止めを使用する薬物療法を適用することが多くなります。そして、膿がたまっている場合は排泄するための処置をします。
膿を排出するだけで症状がよくなる場合も多く、治療をする際は起因菌がどのようなものかをしっかりと調べた後に薬剤を選ぶ必要があります。その際は、年齢や腫瘍合併がないかの検討も必要です。