萎縮腎 イシュクジン

萎縮腎はどんな病気?

萎縮腎とは腎臓が硬直化して萎縮してしまう状態のことを言います。この状態になりますと、正常な腎臓の働きが失われてしまうので血中のクレアチニンやBUNの数値が大きく上がり大変危険な状態に陥ります。この腎障害の原因としては糖尿病が一番多く腎臓の血管が駄目になることで起こるのです。またそれ以外にも原因が不明なものが多数報告されているのです。

主な症状

萎縮腎になると、血尿や頻尿、痛みを伴った排尿などがあります。これらに加えて高血圧やむくみ、尿タンパクなどがあらわれます。また貧血や疲労感、吐き気や嘔吐など腎臓の疾患から引き起こされる症状が出てきます。とくに尿量は2,000cc以上になることもあります。また昼間より夜間のほうが尿量が多くなるのが特徴で、睡眠時に2回も3回もトイレにいくようになります。

主な原因

萎縮腎になる原因は、外傷など、何らかの要因によって腎臓の組織に血液が届かなくなり、腎臓の組織が酸素不足や栄養不足の状態に陥り、腎臓の組織や細胞が壊死することによって起こります。壊死した腎臓は二度と元通りに修復されることはありませんが、腎臓は体内に2つあり、片方の腎臓が壊死しても、もう片方の腎臓が正常であれば生命に危険が及ぶことはありません。

主な検査と診断

萎縮腎とは、 目で見て、腎臓が小さく硬くなる ことをいいます。 普通の正常な腎臓は、おとなのにぎりこぶぐらいで、片側約150gです。 検査方法は、腹部のエコーやCTで検査をします。そして大 きさを測定すればわかります。 顕微鏡で見ると、尿細管の上 皮や糸球体が小さくなるとともに、糸球体にある血管がつまっ て変性ががおこって いるのがわかります。

主な治療方法

萎縮した腎臓を取り除く手術を受ける事で、重症の萎縮腎を治療することが出来ます。両方の腎臓が萎縮している時は、人工透析を受ける必要があります。腎臓を移植する治療法なら、効果的に治すことが出来ます。腎不全を併発している時は、腎臓を摘出する必要があります。尿毒症の症状が出ている時は、抗生物質の投与を受けると回復することが出来ます。