ディスコイド疹

初診に適した診療科目

ディスコイド疹はどんな病気?

ディスコイド疹とは、痒みを伴わないかさかさした、ささくれだった赤い発疹のことを指します。この赤い発疹は皮膚との境目が非常に分かりやすいため、一目でこの症状と認識出来ます。主に顔面・耳・頭部・間接の後ろ側に出来る事が多いです。この発疹は最初は赤い斑点のようなものが出来ますが、やがて硬化し、斑点の痕が残ったり萎縮する事が多い病気です。

主な症状

ディスコイド疹の症状としては、発疹がディスク状に似ており、正常な皮膚との境界線が、はっきりとしています。顔面、耳介、頭部、関節の後ろ側、掌、指の先、爪の周囲等によく見られ、かゆみは伴ないません。はじめは赤い湿疹ですが、やがてかさかさして固くなってきます。中心部が白くなり、かさぶたがついて、なかなか治りにくく、跡が残ります。

主な原因

ディスコイド疹の原因は、膠原病の一種である、円板状エリテマトーデスや、さらに病状の進行した全身性エリテマトーデス(SLE)の罹患によるものが多いです。皮膚の真皮と表皮の間に免疫の主役と脇役ともいえる抗体と補体が沈着しているため、免疫の異常により皮膚に炎症が生じ、発生するという説があります。が、詳細な所はまだわからないことがほとんどです。

主な検査と診断

全身性エリテマトーデスの皮膚症状の一つであるディスコイド疹の検査方法としては、赤血球数・白血球数・血小板数が減少しているかどうかを調べる血液検査、尿に蛋白が出ているかどうかを調べる尿検査・抗体検査といった全身性エリテマトーデスと同様のものがあります。また、全身性エリテマトーデスの一症状であるこの症状が皮膚に出現していないかを診断する直接的な検査もあります。

主な治療方法

ディスコイド疹の治療法は患部にステロイド剤を塗って包帯をして直射日光を避けられる室内で安静にすることです。もっとも回復に悪影響なのは紫外線なので直射日光を避けるための紫外線防止のカーテンを閉めて紫外線が患部に届かないようにします。頭部などのステロイド剤を塗りにくいところは内服薬を飲んで食事制限をして皮膚の回復を待ちます。