大腿骨骨幹部骨折

初診に適した診療科目

大腿骨骨幹部骨折はどんな病気?

大腿骨骨幹部骨折とは、大腿骨の中心部にある部分が骨折した状態です。交通事故や転落などが原因となる場合が多く、激しい痛みがあり歩行困難となります。骨折部分に変形やずれがある場合には、小児は牽引やギプスでできるだけ元に戻した後に、成長とともにずれが治癒するのを待ちます。成人は骨髄の中にねじを通して固定する手術が行われます。

主な症状

大腿骨骨幹部骨折は大腿骨の中央付近に置いて骨折が生じるものですので、その部位に強い痛みが発生します。その他の症状として考えられるのは、腫れや痛み、強い炎症などがあげられます。ほとんどのケースでは、これらのすべてが伴うといわれています。患部を固定する必要が生じますので、それに伴って周辺の筋肉の委縮などが生じる場合があります。

主な原因

大腿骨骨幹部骨折の原因は、外からの大きな衝撃によって、大腿骨骨幹部が破壊されることによって起こるものです。大腿骨骨幹部は、大腿骨の中でも中央部を構成している部分です。この大腿骨骨幹部が、転倒や転落、あるいは交通事故などの要因によって強大な衝撃を外から加えられた時に、骨の耐久力を超えてその結果として骨折することになります。

主な検査と診断

大腿骨骨幹部骨折の検査方法はX線撮影を行います。X線は2方向から撮影され、骨折の有無を確認します。骨折の状態から血管の断裂が疑われる場合は、血管造影を行い出血を確認します。そのほかには血液検査を行い、炎症状態はどうであるか、血液とかかわっているヘモグロビンの値はどうかを生化学検査を行い、数値をみて患者さんの状態を把握していきます。

主な治療方法

大腿骨骨幹部骨折ついては、他の部位の骨折と同じように、基本的には患部を固定して、安静状態を保つことが必要になります。ほとんどの場合はギプスで固定する治療法が採用されます。このときに、安静を保たなかったり、歩いたり走ったりすることによって患部に力が加わったりすると、完治が遅れたり、痛みが生じたりするようなケースがあるといわれています。