橋中心髄鞘崩壊症 キョウチュウシンズイショウホウカイショウ

初診に適した診療科目

橋中心髄鞘崩壊症はどんな病気?

橋中心髄鞘崩壊症は、急性であり、症状が重い脳疾患です。この病気を発症する可能性がある人は、主にアルコール障害、栄養障害などがある人です。また、腎臓の疾患、糖尿病、白血病などが原因となることもあります。病気の進行は速く、突発的に痙攣や麻痺を起こします。数日から数週間のうちに死に至る可能性もあります。原因は不明ですが、主に成人の男性がかかることが多いです。

主な症状

橋中心髄鞘崩壊症は、意識が低下してぼんやりする、また、めまいがしたり両手と両足が麻痺するなどの運動障害の症状が出ます。話せなくなったり、食事で飲み込めなくなる場合もあり、呼吸障害や痙攣をおこすこともあります。 血液の異常として低ナトリ ウム、低カリウムなどがみられます。 強い意識障害で昏睡状態になり、進行が速いため、診断困難で死亡することもあります。

主な原因

橋中心髄鞘崩壊症は、低ナトリウム血症になることで、体が急激に低ナトリウム血症を補正しようとし、それが原因で発症するといわれています。細胞外が急に高浸透圧になるため、細胞内脱水が起こります。それにより、橋を中心として脱髄が起こります。低ナトリウム血症の治療により、数日間は意識が回復しますが、再び意識が低下し、運動障害や呼吸障害が現れます。

主な検査と診断

橋中心髄鞘崩壊症の検査方法としては、特に主流のものはありませんが、血液検査が良いかと思われます。血液検査をしてみて、電解質に異常があったり、低ナトリウム、低カリウムが結果としてでたら、間違いなくこの病気でしょう。進行が早い病気なので、早急な検査が必要です。どの病院も原因不明な場合は血液検査を行ってくれるので早急に病院に行く必要があります。

主な治療方法

橋中心髄鞘崩壊症の治療法は、原因となる疾患治療や水分の摂取制限により実施していきます。この病気を引き起こしている要因について、まずは取り除いていく事が必要です。また、水分の摂取量を制限する必要があります。その上で、体内で不足しているナトリウムの摂取や、ADH拮抗阻害薬を服用することによって、病状の改善を図っていきます。