入眠時幻覚 ニュウミンジゲンカク

初診に適した診療科目

入眠時幻覚はどんな病気?

入眠時幻覚とは、入眠後すぐに幻覚を見る症状です。通常の夢よりリアルで生々しく、時に恐怖感も伴います。健康な人、睡眠に問題がない人にも起こることがあります。
繰り返し幻覚を見ることが特徴で、同じ幻覚や幻聴が何度も現れます。
症状が続くと、だんだんと現実なのか幻覚なのか判断ができなくなり、日中にも幻覚や幻聴が現れることがあります。

主な症状

入眠時幻覚では、眠りに落ちる際にまるで現実に体験しているかのような、非常に鮮明で生々しい夢を見る症状が発生します。
夢の内容や状態は様々で、「蛇や妖怪などのような恐ろしいものが体の上に乗っている」「玄関や窓から誰かが忍び込んで襲ってくる」「天井に死神がいて体を圧迫する」といった例が多いです。
この現実感、恐怖感を伴った夢には、触感、運動感覚などの五感を伴うことも多く、音が聞こえるようなこともあります。

主な原因

入眠時幻覚の原因とは、いまだ解明されていないというのが現実なのです。
しかし、ナルコレプシーという夜にいくら寝ていても昼間にも突然強い睡魔に襲われて意識が遠のいてしまうというような睡眠障害の病気の患者に多くあらわれる症状だといわれているので、成長過程での脳の機能の障害や、遺伝などが関係しているのではないかと考えられています。

主な検査と診断

入眠時幻覚の検査方法は、睡眠障害の専門医にて終夜睡眠ポリグラフ検査や、睡眠潜時反復検査などです。
終夜睡眠ポリグラフ検査は、病院に一泊入院して、体に脳波や筋電図、呼吸状態を計るセンサーを付けて睡眠状態を検査します。この検査装置は簡易型のものもあり、入院が困難な場合、レンタルして自宅で検査することも可能です。
また、睡眠潜時反復検査は2時間ごとに入眠状態を調べます。

主な治療方法

入眠時幻覚とは、眠ろうとする際に起こるウトウトとしたレム睡眠の状態に、金縛りにあったり悪夢をみたり、恐怖が伴う幻覚を起こす睡眠障害の事です。
どうしてそんな幻覚を見るかの原因は明確に解明されていませんが、気持ちの昂揚や興奮状態にある場合に起こり得やすいケースが多いため、睡眠薬や抗精神病薬などの薬物治療が主な治療法となります。