スワンネック変形

初診に適した診療科目

スワンネック変形はどんな病気?

スワンネック変形とは指の付け根の関節と指先の関節が曲がり、中央の関節はまっすぐ伸びている状態をいいます。原因の多くは関節リウマチですが、他にもつち指の治療をしなかった場合や線維版や指の靭帯のゆるみなどでも起こります。治療はまず原因となっている基礎疾患の改善です。軽度の変形の場合は手指用の固定具で変形を矯正します。外科手術で指の関節を最も機能しやすい状態で固定すると物をつまむ力が改善されます。

主な症状

スワンネック変形の症状は指に見られることがほとんどであり、指の付け根にある関節が曲がっているのに中央関節が真っ直ぐに伸びた状態、そして指先の関節が曲がっているという状態のものであり、指全体の形状が異常な状態である病気です。場合によっては変形が著しい場合もあり、重篤な病状を呈することもあります。そして、日常生活に支障をきたす可能性もあります。

主な原因

スワンネック変形の原因として最も多く見られるのは、関節リウマチです。ほかにも、怪我をして腱が傷ついたり断裂して骨から外れたりして起こる「つち指」(指先が曲がったままでまっすぐ伸びなくなる変形)を放置した場合や、指の付け根にある繊維板や指の靭帯のゆるみ・手指の中央にある骨の骨折を治療した際の整復のズレによっても起こることがあります。

主な検査と診断

スワンネック変形の所見が疑われる場合の検査方法としては、まず目視での診察を行い、患部に左右対称となるような様相があるかどうかを確認します。そしてより可能性が高いと判断される所見については、レントゲン・MRIによる関節部分の変形の有無とその程度を確認します。また並行して、血液検査によってリウマチ因子の有無を確認する事で、より診断の精度を高めるのが一般的です。

主な治療方法

スワンネック変形をおこしている手指の治療法は、まずその変形のもととなった関節性リウマチやつち指という病気の治療をすることから始めなければなりません。まだ軽度の状態の変形の場合であれば、指用の添え木を使用することによる変形部の矯正を行うことができます。それでも治らないようなものでは、関節の再建治療や指節間関節固定術という方法がとられます。