グロムス腫瘍 グロムスシュヨウ

初診に適した診療科目

グロムス腫瘍はどんな病気?

グロムス腫瘍とは、グロムス器官と呼ばれる組織から発生する良性腫瘍です。
爪の下にできることが多く、爪を押すと強烈に痛みます。外から見てもわかりにくいことが多いため、小さい場合や指腹に出来た場合は確認する事が困難な場合も珍しくはありません。女性に多くみられる疾患です。

主な症状

グロムス腫瘍の症状の特徴は、強い痛みです。爪を押すと痛みがあり、お風呂や冷水などの寒暖差によって痛みが増大します。
爪に割れ目ができたり、爪の下のほうに
青みがかったグロムス腫瘍が透けて見えることがありますが、腫瘍が小さい場合や指腹にある場合は確認できないこともあります。

主な原因

グロムス腫瘍とは、グロムス器官と呼ばれる血管の一種であり、血流を調節している組織から発生する良性腫瘍です。このグロムス器官は主に手足の指にあることが多く、血流の調節を行うことによって皮膚温の調節を行っています。
なぜ腫瘍が発生するかはわかっていません。

主な検査と診断

グロムス腫瘍の診断には、まず視診や問診によって圧迫による強い痛み、爪の下に青みがかった腫瘍や爪の変形があるかを確認します。
グロムス腫瘍が疑われた場合はMRI検査やレントゲン検査などの画像診断を行い、グロムス腫瘍が確認されれば診断が確定します。

主な治療方法

グロムス腫瘍の治療は手術での腫瘍摘出です。それ以外の治療法はありません。
手術は日帰りで行うことができます。局所麻酔で腫瘍のある指だけを無痛にし、手術には腫瘍の取り残しのなくすために顕微鏡を使用します。
爪の一部を切開し、翻転することで腫瘍を摘出します。
腫瘍が取り切れれば、痛みはなくなりますが、爪を切開した痛みが1ヶ月ほど続くことがあります。