演技性パーソナリティ障害

初診に適した診療科目

演技性パーソナリティ障害はどんな病気?

演技性パーソナリティ障害とは、日常生活においてあたかも自分が役者のような振る舞いをする障害です。
患者は人目をひくために演技のような言動をし、思うように注目を集められないとストレスがたまって自己破壊的な行動や挑発的な性行動をとったりします。
患者は自己中心的であり、自分を美化させるために人を利用したり、気に入らないものに敵意を抱いたりします。

主な症状

演技性パーソナリティ障害の症状には、際立って人の注目を集めたがり、自分が場の中心になっていないと不快になる傾向があります。
自分の好感度を過大評価しやすく、自分の肉体的・性的魅力を強調しやすい傾向もあります。
また、感情表現が大げさですが、話に一貫性がありません。
話し方は演技をしているように見えるほど大げさですが、内容が薄いのも特徴です。

主な原因

演技性パーソナリティ障害の原因は不明ですが、いくつかの要因が考えられています。
1つ目は、母性的な愛情不足によるもので、親子関係が一つの要因となっています。
2つ目は、遺伝的な要因も考えられていますが、親子周辺の環境的な要因が絡んでいるといわれています。
3つ目は身近なお手本です。演技性の強い大人が身近にいる環境で育った場合、それをお手本にしてしまうと考えられています。

主な検査と診断

演技性パーソナリティ障害とは、日常生活の中で役者の演技のような行動をし、結果、自分が注目の的とならなければ大きなストレスとなるため、自己破壊的な行動等を取ってしまったりする、精神疾患の一種です。
検査方法は心療内科、精神科への受診となります。診断基準は自分が注目の的となっていないと楽しくない。自分への関心を引くために絶えず身体的外見を用いる。等がこの疾患の特徴となるので、見極めが重要です。

主な治療方法

演技性パーソナリティ障害の治療法には、精神療法と薬物療法があります。
精神療法は、心療内科医からのカウンセリングにより、患者の真の気持ちをはっきりとさせるとともに、患者の行動や思考が社会に有害になっていることを指摘して納得させてゆきます。
薬物療法は、精神療法の補助的に使用されますが、抑うつに対して抗うつ剤や、不安に対して抗不安剤が有効となります。