満月様顔貌 マンゲツヨウガンボウ

初診に適した診療科目

満月様顔貌はどんな病気?

満月様顔貌とは、中心性肥満の一種です。体幹の中心部や顔に脂肪が沈着してしまう症状です。

ステロイド剤の長期に渡る大量使用や、副腎皮質ホルモンの分泌グルココルチコイドの過剰が原因です。

喘息の治療薬プレドニゾロンなどのステロイド剤の副作用としても、ムーンフェイスはよく知られています。

また慢性の糖質コルチコイド過剰によるクッシング症候群の症状のひとつでもあります。

主な症状

満月様顔貌とは、どのような症状かというと、抗がん剤などの内服薬や点滴薬の影響で、顔面が満月のように丸くパンパンに腫れ上がったようになってしまうことです。

服用をやめれば、しばらくして治まりますが、顔の変化に伴って、患者本人の精神的な苦痛や変化に、周囲で接する人たちは、注意をすることが大切になってきます。

本人にとって苦痛のない声かけを行いたいものです。

主な原因

満月様顔貌は、副腎皮質ホルモンを大量に摂取することが原因で起こる病気です。

ステロイド剤を長い間、大量に服用している人に多く見られます。

ステロイド剤の副作用として、食欲増進、脂肪の分泌異常が挙げられます。

食欲が増して、たくさんの食べ物を摂取すると、体に大量の糖が取り込まれます。それらの糖が脂肪に変化して、皮下に蓄積します。そして、脂肪が蓄積して体重が増えると、顔が丸くなります。

主な検査と診断

満月様顔貌とは、顔面に異常に脂肪がついて顔が満月のようにぱんぱんに丸くなる状態を言います。

ステロイド剤の長期使用、クッシング症候群などで副腎皮質ホルモンであるグルコチノイドが過剰に分泌されると、顔に脂肪が沈着してこのような状態になります。

検査方法としてはステロイド剤使用の有無を調べ、ステロイド剤不使用の場合は血液検査で血中の副腎皮質刺激ホルモン、副腎皮質ホルモンの値を診て原因を調べます。

主な治療方法

満月様顔貌の治療法は、ステロイドの量を減らすこと、あるいは利用しないようにすることです。

ステロイドの影響で発症するため、使用を止める必要があります。

ただし理由なくステロイドを使用しているというケースはめったにないため、使用理由によってはなかなか止めることはできません。

そのためステロイドを使っての治療が終わったあとに、対処することになります。