脂漏性皮膚炎

初診に適した診療科目

脂漏性皮膚炎はどんな病気?

脂漏性皮膚炎とは、皮脂分泌の多い鼻周辺や耳の後ろ、頭皮などに起こる皮膚炎のことです。
炎症を起こし皮膚が赤くなります。さらにかゆみを伴い、皮膚が薄く剥がれることがあります。頭皮の場合、ふけが多量に出るようになります。
主な原因はマラセチアというカビの寄生とされています。他にもストレス、ホルモンバランスの乱れ、ビタミンB不足などがあります。

主な症状

脂漏性皮膚炎とは、誰にでも起こりうる皮膚の炎症の症状のことです。その特徴とは、たとえば頭皮であればかゆくなり、フケのように皮膚がぽろぽろとはがれてしまったりします。
全身で起こる可能性がありますが、鼻や頭皮など皮脂分泌の多い部位によくみられ、一度治っても時間が経つとまた再発してしまうことがあるという厄介な皮膚病です。

主な原因

頭皮や顔などの皮脂は、もともと皮膚に住み着いているマラセチアなどの真菌によって分解されて脂肪酸という物質になります。この脂肪酸が皮膚を刺激することが、脂漏性皮膚炎の原因とされています。
本来であれば適度な量の皮脂が分泌されるのですが、過剰に皮脂が分泌されてしまうと脂肪酸が増えてしまい肌を刺激して炎症を起こしてしまうのです。また、ストレスやビタミン不足なども脂肪酸を増やす要因のひとつとして考えられています。

主な検査と診断

脂漏性皮膚炎には、症状が似ている皮膚炎がいくつかあるので、客観的な検査方法が確立されておらず、症状が出ている部分の臨床症状に基づいて診断がされます。
手順としては4項目の検査をして、類似した皮膚炎の疑いを判断しつつ、除外していく「除外診断」という方法が多く用いられています。検査項目は「直接鏡検査」「IgE抗体価」「パッチテスト」「皮脂量測定」の4つです。

主な治療方法

脂漏性皮膚炎の治療法は、塗り薬と飲み薬を服用する場合がほとんどです。塗り薬は、炎症を抑えるステロイド剤・マラセチアと言われるカビが原因とされたら抗真菌剤を塗付して治療します。
飲み薬はビタミン不足が原因ならビタミン製剤を飲み、かゆみが続いているようならかゆみ止めを飲みます。
食事は、脂肪が多い食品の摂取を減らしてビタミン類の摂取を積極的に行うと良いでしょう。