小腸がん

初診に適した診療科目

小腸がんはどんな病気?

小腸がんは小腸の組織の中に悪性の細胞が発生する事で発症するがんの事であり、大腸・胃等の消化器官と違ってがん発生率が低いことでも知られています。発生率が低くても欧米の脂質に偏った食事や、クローン病といわれる腸の病気になっていたりすると罹患率が高くなりますので注意が必要です。罹患した場合は、患部切除を行う事が一般的となっています。

主な症状

小腸がんの症状としては、初期の場合ではほとんどありません。そのため、がんの進行が進むにつれて、激しい腹部の痛みや痙攣などがみられるようになります。また、血便が出たり嘔吐や腹部が膨張するなどが続きます。その他にも、空腹とは関係なくお腹が鳴ったり、腹部にしこりがみられたりします。また、体重の減少や貧血、他の消化器官に異常がみられた為、がんがみつかることもあります。

主な原因

小腸がんの原因は、はっきりとまだ判明していませんが患者がどのような病歴があるのか関連していることがあります。もっとも多いといわれている腺癌は、クローン病といわれる消化管の慢性的な炎症が小腸にある場合にがんが発祥するリスクがあるといわれています。そのため脂肪分が多い食生活を送り、飲酒と喫煙が多い場合にもリスクが高まります。

主な検査と診断

小腸がんの検査方法は、一般的な身体検査と病歴・治療歴・生活習慣などの聞き取りから始めます。その他に、体内の臓器・組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を調べる「血液生化学検査」や、採取した血液から「肝機能検査」を行いがんによって肝疾患が併発していないかを調べます。また、腹部X線検査による画像診断、バリウム注腸検査による下部消化管の画像診断、検便潜血検査など多くの検査の種類があります。

主な治療方法

手術で除去できない小腸がんの治療法を紹介します。一つ目は腫瘍をバイパスする手術。二つ目は症状を軽減し、患者さんの生活の質を改善するための緩和療法としての放射線療法。三つ目は放射線増感剤を用いた放射線療法を検討する臨床試験への参加。四つ目は新しい抗がん剤の臨床試験への参加。五つ目は生物学的療法の臨床試験への参加。紹介した方法の中から自分にあった治療を行ってください。