眼瞼黄色腫 ガンケンオウショクシュ

初診に適した診療科目

眼瞼黄色腫はどんな病気?

眼瞼黄色腫とは、まぶたの上に黄色っぽく平らに盛り上がる膨らみができた状態をいいます。これはマクロファージと呼ばれる免疫細胞の中に多くの脂肪が入り込み、それが皮膚に集まることで生じます。
高コレステール血症の方に多いとされていますが、眼瞼黄色腫の多くの方では、コレステロール値は正常です。

主な症状

眼瞼黄色腫の症状とは、まぶたの上下や周辺にできる黄色くて平たい膨らみです。特に痛みやかゆみなどはありません。
上まぶたの内側にできることが多く、直径1㎝程度のもの
から2、3㎝まで次第に大きくなるケースもあります。中高年に多く、また女性に多いのが特徴です。

主な原因

眼瞼黄色腫は、血液中のリポ蛋白たんぱくをマクロファージが取り込み、皮膚に浸潤して隆起します。
高コレステロール血症の人がかかりやすいと言わ れますが、眼瞼黄色腫の約2/3では高コレステロール血症が認められません。ですので高コレステロール血症と関係なく発症する場合もあります。
ただ、まぶたの上下など広範囲に広がる人は高コレステロール血症であることが多いです。

主な検査と診断

眼瞼黄色腫の検査方法は、脂質代謝の異常と関連していることがあるため、血液検査にてコレステロール値などを調べていきます。
血液のなかにどれくらいの脂質が混じっているのか、というところを検査していくのです。とくに中性脂肪やコレステロールのようなものがあれば、これらが原因となって動脈硬化などの疾病がないかどうかもまたチェックします。

主な治療方法

眼瞼黄色腫瘍の治療法には、メスによる手術と炭酸ガスレーザー治療の方法があります。
炭酸ガスレーザー治療は、患部に局所麻酔を行なった後、炭酸ガスレーザーを黄色腫に照射し、組織を切開、蒸散する方法です。治療時間は数分程度で済み、痛みも少ないため当日から洗顔も可能です。レーザー治療の後は自宅で軟膏治療を行うと、徐々に腫れや赤みが取れ目立たない傷跡になっていきます。