メニエール病 メニエールビョウ

初診に適した診療科目

メニエール病はどんな病気?

メニエール病とは、30代~40代の女性に多く見られる内耳性のめまいのことを指します。回転性の激しいめまいが長い時には数時間以上に渡って続き、同時に嘔気、嘔吐や冷汗、頻脈、耳鳴りといった症状を呈する場合も多々あります。その原因は解明されておらず、利尿薬や末梢血流改善剤等を服用して様子を見ても長引く場合には、手術が適用になることもあります。

主な症状

メニエール病の症状は主にめまいに襲われるということです。一般に3段階に分けることができます。初期段階としては、耳の違和感や閉そく感、耳鳴りなどが起きます。また、これらが続きめまいがおこることもあります。活動期に入ると、めまいを起こす時期と安定した状態が続く時とを繰り返すようになります。慢性期に入ると、激しい発作や難聴、耳鳴りに襲われます。

主な原因

メニエール病の原因は、現代ではまだはっきりとは解明されていません。構造としては、人の平衡感覚などを保っている役割をしている、耳の内耳が水ぶくれのような状態になって、そのような様々な症状が出ると言われてはいます。そしてそのような状態になるのは、強いストレスや環境の変化などによって引き起こされることが多いと言われています。

主な検査と診断

メニエール病の検査方法には簡単な検査のほかに点滴を用いて行なう検査もあります。まず、両足での直立検査と片足での直立検査を行なう立ち直り検査があります。目を閉じた状態で行いますが、脳に原因があるときは目を開けても閉じてもふらついてしまいます。また、ベッドに横になり耳に温風を当てる検査の他に、グリセロール検査という点滴を用いる場合もあります。異常がある場合は、体内に入れた前後で聴力に変化が現れます。

主な治療方法

メニエール病の治療法は対処療法が基本となります。めまいがひどい患者には抗めまい薬が処方され、内リンパ水腫を軽くするための薬が処方されることもあります。ですが、この病気自体を完治させるにはまだ解明されていないことも多く、難病指定もされています。対処療法だけでは対応しきれないめまいの激しい患者や難聴の進み方が早い患者には手術がすすめられる場合もあります。