低血糖症

初診に適した診療科目

低血糖症はどんな病気?

低血糖とは、血液中の血糖値が異常に低くなっている状態です。原因は様々ですが糖尿病を管理するために服用する薬によるものが最も多くみられます。
男性、高齢、低体重で発症しやすく、はじめのうちは発汗、動悸、空腹感などの症状が生じます。
重度の低血糖では、錯乱、けいれん発作、昏睡などの症状がみられます。

主な症状

低血糖の症状は、血糖値が60mg/dLより低くならなければめったに現れません。
血糖値が下がると、空腹、発汗、ふるえ、疲労、脱力感、思考力の低下といった症状が生じますが、重度の低血糖では、錯乱、けいれん発作、昏睡などの症状がみられます。
長時間にわたる重度の低血糖は脳に恒久的なダメージを与えることがあります。

主な原因

低血糖症とは通常70120mgdlの範囲内で収まる血糖値が何らかの理由により低い値になってしまう症状のことです。原因には外因性と内因性があり、外因性はアルコールの接種や薬の投与によるものです。
内因性とは食事のとり方やインスリノーマなどによるものです。通常の人であっても上記因性により、低血糖になる可能性が十分にあるので、日頃から注意が必要です。

主な検査と診断

低血糖症の検査は、まず血液検査による血糖値の測定をします。低血糖の典型的な症状があるときに測定した血糖値が低い場合、特に明らかに低血糖と関連する症状が複数回みられたときは、糖尿病でなくても低血糖症の診断が確定します。
腫瘍による低血糖が疑われる場合は腹部超音波や腹部CT検査も実施します。

主な治療方法

低血糖症の治療法は、低血糖を起きにくくするための食事療法や栄養療法が主に行われます。
薬によって低血糖が生じる場合、用量を調節するか別の薬に変更します。膵臓に疾患があるインスリン由来の症状がある場合は、膵臓の治療をします。食事療法や栄養療法では、ブドウ糖の点滴をしたり、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの皮下注射、筋肉注射などをします。
血糖コントロールが悪くなることがあるので、砂糖類を過剰に摂取する必要はありません。