脳血管性認知症 ノウケッカンセイニンチショウ

初診に適した診療科目

脳血管性認知症はどんな病気?

近年超高齢化社会となり、認知症患者の人数は増え続けています。認知症は進行性で完全に治らないと言われていますが、脳血管性認知症に関しては、適切な治療を行えば完治し健康だった頃に戻る事ができます。この病気は、脳血管に血栓が詰まるなどして脳全体に血液が回らず栄養不足となり、脳の機能が1部停止してしまい、認知機能が落ちてしまうものです。病院で外科的治療を行えば完治します。

主な症状

脳血管性認知症は病変部位に応じて症状が異なり、麻痺・嚥下障害・構音障害や感覚障害などがあらわれます。早期から歩行障害も合併しやすく、尿失禁も起こります。これはアルツハイマー病との鑑別点として用いられます。認知症の性質は、初期の内は一部の認知機能は低下しますが、他の機能は保たれるため、まだら認知症と呼ばれる状態を呈します。新しい病変が形成される度に悪化するため、段階的な変化を示すことが多いです。

主な原因

脳血管性認知症には、次の四つの大まかな原因があります。第1は、脳の血管が詰まり、梗塞を引き起こしたことに伴って酸素が運ばれなくなり、神経細胞や神経線維が破壊されて起こるケース、第2は、脳血管の破綻によって出血を起こした後遺症から発症するケース、第3は、海馬や視床など、記憶をつかさどる脳の部位が障害されて発症するケース、第4は、何らかの理由により、脳の血流が悪いことで発症するケースです。

主な検査と診断

脳血管性認知症であるかどうかを検査するためには、いくつかの検査方法が用いられることになります。初めに必ず問診や聞き取り、高度の観察などによる検査を行います。その後、必要に応じてMRIなどの画像診断による検査を実施し、脳の血管に狭窄している部分や梗塞などが存在するかどうかを確認することになります。画像診断によりそのような場所が見受けられた場合は、それにより診断が確定します。

主な治療方法

脳血管性認知症とは、血管が詰まってしまい脳細胞の一部が壊死することで引き起こされる認知症のことです。この認知症の治療法としては、脳の血管の詰まっている部分を血栓融解薬剤で溶かすか脳血管バルーンを用いて血管を広げて血流を流してあげれば治療することができるのです。早期発見であれば後遺症も残らず完治することが可能な病気です。