たこつぼ型心筋症 タコツボガタシンキンショウ

初診に適した診療科目

たこつぼ型心筋症はどんな病気?

たこつぼ型心筋症とは、突然発症する左心室心尖部の一過性収縮低下をもたらす心疾患のことです。
症状として、胸痛や呼吸困難といった急性冠症候群・狭心症と似たものが現われる。性差としては男:女=1:7と女性の割合が多く、特に高齢女性の割合が多いです。
ストレスなどが原因で引き起こされるので大規模被災地などでしばしばこの病気がみられています。

主な症状

たこつぼ型心筋症は、ストレスによって左心室がとても肥大してたこつぼのようになりますので、急性心筋梗塞や狭心症ととても似ている症状を引き起こします。
突然強い胸部の痛みにさいなまれ、動悸、不整脈、呼吸困難、頭痛、嘔吐などが発生します。
心雑音も出ます。短期間で回復しますが、心室の異常な収縮によってポンプ失調という合併症を引き起こす危険性があります。

主な原因

たこつぼ型心筋症になる理由としては、強いストレスを受けることによるものが原因とされています。
強いストレスを受けること、それは大規模な災害などが起こった場合に当てはまり、台風や洪水、地震など常に不安やストレスにさらされている状況で発症しやすいです。
強いストレスを受けることによって、左心室がたこつぼのように膨らむことが由来です。

主な検査と診断

たこつぼ型心筋症の検査方法は心電図を用いてのST上昇、陰性T波、異常なQ波の有無やトロポニンの上昇が起こっていないか測定し、更に心筋の異常を直接確かめるため心エコー検査を行います。
AST、ALT、CPK、LDKについても上昇がないか検査測定をし、また狭心症や心筋梗塞などとの鑑別診断のため心臓カテーテル検査を行い同疾患かどうかの鑑別をします。

主な治療方法

たこつぼ型心筋症には、確立された治療法というものはなく、一番の危険因子とされるストレスを取り除くことが大切です。なので精神的ストレスを癒す治療を行います。
また、負担となる疾患があればその治療も行い、それによってストレスも軽減させます。
さらに、状態によってば薬物療法などを行うこともあり、慎重な経過観察が必要とされています。