汗管腫 カンカンシュ

初診に適した診療科目

汗管腫はどんな病気?

汗管腫 とは、汗を出す管である汗管が増殖することによりできる良性腫瘍です。
特に瞼に多くできます。女性に多くでき、直径は1~5mmで、色は皮膚に近いか、淡い褐色です。治療は特に必要ないですが、見た目に問題があります。
治療方法には、主に患部を熱で壊すレーザー治療がありますが、傷跡が残ります。
その他には、液体窒素を使うもの、皮膚を削るものがありますが、確実に取り除くのは難しいです。

主な症状

汗管腫とは顔面に多発して扁平に隆起した発疹が出る病気のことで、目のまわりや目の下、額や頬などに柔らかいしこりが現れるといった症状が現れます。特に下まぶた付近に多く発生します。
腹部や胸部、腋などにもできることがありますが、いずれも目の周りほど目立ちません。
肌色からやや褐色がかった色味で、痛みや痒みなどはありません。

主な原因

汗管腫は、エクリン汗腺の管が何らかの理由で限局的に増殖して、皮膚の表面が扁平に盛り上がる良性の腫瘍です。
何故できるのかはまだはっきりと解明されていませんが、女性に多く、思春期以降に多発することから女性ホルモンが関与していることがわかってきています。
また、優性遺伝で遺伝的な疾患である可能性が指摘されています。

主な検査と診断

汗管腫の検査方法としては通常は病院に行き、だいたい直径1mmから5mm程の大きさの腫瘍を先生に見てもらうだけで、その病気にかかっているかどうかの診断をしてもらえます。
見ただけでは判断がつかないといった場合は、腫瘍を1つ切除して検査を行う場合もあります。

主な治療方法

汗管腫の治療法は、レーザー治療方法を利用して腫瘍を焼く治療方法があります。出血もほとんどなく安全な方法です。
さらに液体窒素を利用する方法や皮膚を剥削方法なども様々あります。
腫瘍を取る治療をした後は跡が残るため、傷を綺麗にするためにアフターケアとして外用剤や絆創膏などをしばらく使用することが必要です。