心室性期外収縮

初診に適した診療科目

心室性期外収縮はどんな病気?

正常の心周期から予測される心室の興奮よりも早く異所性の心室興奮が起こる不整脈を心室性期外収縮と言います。
心電図では先行するP波を欠き、幅の広いQRS波を認めることが特徴です。
心筋梗塞などの基礎疾患を有する患者では、頻発、連発するものは生命予後を悪化させるため注意が必要です。
この不整脈自体の治療は必ずしも必要ではありませんが、心室頻拍や心室細動の発生が危惧される場合は治療の対象となります。

主な症状

心室性期外収縮の症状は、寝不足や、たばこを吸いすぎたりしたときに、脈が結滞することがあります。続いて起こると、心臓がドキドキしたり、踊るように感じたり、すっと血が引くように感じたりすることがあります。
心臓神経症のもとになることもあります。静かにしているとき一拍だけ脈の結滞を感じるのは、比較的危険が少なく、繰り返し脈が抜けたり、苦しくなったりする場合は注意を要します。

主な原因

心室性期外収縮が発症してしまう原因としては、もともとのタイミングで心拍が生じると予想されている時期よりも、早い時期に心拍が生じてしまう電気的な興奮が、自律神経の異常によって発生するということが、もっとも有力な説です。
しかしながら、その理由ははっきりしていないことも多く、病的な心臓だけでなく、健康な人にもこの症状が発生してしまうこともあります。

主な検査と診断

心室性期外収縮の検査方法としては、ホルター検査やエコー検査をして、より正確な症状を把握する為に、トレッドミル検査を行います。
ホルター心電図の検査は、不整脈の数や種類を確認し、その状態を検証します。又、エコー検査は、超音波を用いて動いている心臓を観察し、心臓の筋肉の状態を確認します。そして、トレッドミルの検査は、運動時に不整脈の数がどのように変化するのかを確認します。

主な治療方法

心室性期外収縮は単発や良性期外収縮で生活に特別支障をきたしていなければ治療しない事が多いです。症状がある時には坑不安薬を投与します。
それでもまだ強い症状ならば抗不整脈薬を使う治療法となります。
自動能亢進で期外収縮が起こりやすいので、自動能を抑えるナトリウムチャネル遮断薬を投与します。心室期外収縮の場合では、基本的に抗不整脈薬なら何でも使えます。