肝がん カンガン

初診に適した診療科目

肝がんはどんな病気?

肝がんの多くはB型肝炎ウイルスによるものであり、好発年齢は40代です。その他にもアルコール性肝炎や肝硬変などの肝障害によりがんへと進行していくことが多く、悪性度も高いです。B型肝炎ウイルスの他にC型肝炎ウイルスも危険因子となりますが、肝炎の治療を受けることでリスクを抑えることができます。初期症状は少ないが、食欲不振や消化不全があります。

主な症状

肝がんにかかっても、初期段階ではほとんどの場合で、自覚症状があまりありません。しかし、進行していくにしたがって、全身の倦怠感、だるい、疲れやすいなどの気持ちが出てきたり、お腹が張って食欲がなくなったり、腹水の溜まりや、吐き気、嘔吐感、発熱や体重の減少などの、自覚できる状態がやや多くなってきます。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるほどに、自覚がしにくいところです。

主な原因

現在の日本において、肝がんの原因の約90パーセントは肝炎ウイルスです。肝炎ウイルスに感染しても必ず発症するとは限りませんが、肝炎ウイルスに感染している人はハイリスク者といえます。肝炎ウイルス以外の要因としては、喫煙、過度の飲酒、肥満、糖尿病などもリスク要因とされています。これらは生活習慣を見直すことによってリスクを減らすことができます。

主な検査と診断

肝がんの検査方法として行われていくものは、小型のがんの場合には腹部超音波検査やCTスキャン、MRIなどで画像によるスクリーニング検査をしていくことになります。そのほかにも腫瘍マーカーの測定(血液検査)を行っていきます。また細い針を使用して組織を採取していって顕微鏡をつかって診断していくという検査をしていくこともあります。

主な治療方法

肝がんの主な治療法は、肝動脈塞栓療法といわれる、カテーテルを通して肝動脈をふさぐ方法です。カテーテルは、大腿動脈から血管内に挿入し、肝臓付近まで通し、その部分にゼラチンスポンジなどの詰め物を入れていきます。これは、がん細胞への栄養を送るのを止め、がん細胞を懐死させることを目的としています。ほかにも、がん細胞の繁殖部分の外科的切除も選択されます。