粘液嚢胞 ネンエキノウホウ

初診に適した診療科目

粘液嚢胞はどんな病気?

粘液嚢胞とは下唇の粘膜がぷくっと小さな膨らみができることです。唇を噛んでしまったときや常に歯の先端が粘膜にあたる場合に小唾液腺を傷つけ、その中に唾液がたまる症状のことです。下唇にできることが多いです。
自覚症状はあまりなく、すこし違和感を感じる程度です。知らない間に破れて中の唾液が流れでることもあります。
治療方法は凍結外科やレーザーメスの使用が一般的になります。

主な症状

粘液嚢胞は下唇や舌の先に生じることが多く、症状としては、腫れている感じがする程度で、ほとんど痛みをともないません。
嚢胞が大きくなってくると、壁が薄いので破けます。簡単に破れやすく、中の液体が口中に流れ出てきます。
嚢胞が破れて腫れが一旦消えますが、再発することがあります。破れて消えては、また出来るという繰り返しになります。

主な原因

粘液嚢胞は、口の中にある唾液腺がなんらかの原因で詰まってしまった時に発生するとされています。その理由というのは、多くの場合で一つではなく複数存在しているのですが、それらすべて外的な要因です。
たとえば唾液腺を噛んでしまったり、または歯の先端部分があたってしまったり、そういうことを何度も何度も繰り返すことによって、発症するのではないかとされています。

主な検査と診断

粘液嚢胞の検査方法は、触診をすることによって行います。下唇をさわってみて、そこにこぶがないかどうかをきちんと検査するのです。そしてこの病気の経過についても訪ねてみて、腫れが数日程度で大きくなったりしているのかどうか、そこを調べます。
大きさによっては色が変わってきて、さらに薄くなった皮膚から血管が見えたりするので、それを見ても病気の正体を知ることができます。

主な治療方法

下唇に最も出来やすい粘液嚢胞の治療法ですが、局部麻酔をして、手術によって切除をする方法が一般的です。その際には、嚢胞だけでなく原因の素となった、小唾液腺も切除をします。
唾液腺は小さいもので、数多く存在するので、さほどの問題にはならないので、大丈夫です。
検査の結果次第で凍結外科を用いたり、レーザーメスでの治療を施す場合もあります。