小頭症 ショウトウショウ

初診に適した診療科目

小頭症はどんな病気?

小頭症とは、本来乳幼児期から学童前期にかけて脳が急速に発達するため、これに伴い頭囲も伸びるが、なんらかの原因で脳の発育が遅れる、あるいは停止することで、頭囲が小さいことをいいます。症状は頭が小さいことのみではなく、脳の損傷の程度により知能発育の遅れやけいれん発作なども挙げられますが、これは一般的なもので、子供によって様々です。

主な症状

脳の発達に対して頭蓋が発達しない為、脳や脳神経に障害が出る症状を小頭症と呼びますが、骨と骨のかみ合わせ(縫合)の早期縫合や欠損部位によって、頭蓋が様々に変形します。大きく分けて、頭の前後が長い舟状頭、逆に前後が短く横幅が広くて、額が扁平になる短頭、額の中央が突出する三角頭蓋等があります。中でも舟状頭は、全体の50%以上を占めています。

主な原因

小頭症とは、脳の発達が悪く、頭が非常に悪い状態のことです。頭蓋骨早期融合のために生じる頭蓋が大きくならないために頭が小さい状態の狭頭症とは区別されています。脳の発達障害の要因としてあげられるのは、遺伝性のものの他に胎内感染、重症仮死等の周産期障害、頭蓋内出血、中枢神経感染症があります。はっきりとした原因は未だに解明されていません。

主な検査と診断

小頭症(しょうとうしょう)の検査方法は、超音波、高周波音波などを使用しコンピューターによって出生前に診断することができます。しかし、妊娠後期になるまで超音波でも明らかにならない場合もあるため実行されないこともあります。出生後では、頭囲、X線、CTスキャン、磁気共鳴イメージング(MRI)、血液検査、尿検査の診断テストを行い、症状の確定をします。

主な治療方法

小頭症の治療法は、頭蓋骨を切断して組み換え、頭蓋内腔容量を拡大するとともに変形を矯正し、頭の成長を促します。顔面骨の形成不全に対しても、根治術が可能です。眼球突出であれば、角膜潰瘍が起こらないように注意し、呼吸困難があれば口腔外科的治療が行われます。また、手術以外の、内服薬、外用薬といった薬を使った治療方法はありません。