耐糖能障害 タイトウノウイジョウ

初診に適した診療科目

耐糖能障害はどんな病気?

耐糖能障害とは、血液の中のグルコースに異常がみられる病気です。健常者においては、血液の中のグルコースの量は正常の範囲内でコントロールされていますが、耐糖能に障害がおこると、この血液の中のグルコースの量が正常値を超えてしまう場合があります。この耐糖能の異常がさらに進行するといわゆる糖尿病と呼ばれる病気になってしまいます。

主な症状

耐糖能障害と診断されるケースにおいては、そのほとんどの場合は、無症状であるといわれています。つまり、本人が自覚できるような現象は何も生じないということになります。実はこのことこそが、この耐糖能の障害において、最も恐れるべきことだと考えられています。本人が気付かないうちに、病状が進行して血糖値がより高くなり、糖尿病へ進んでしまうことになります。

主な原因

耐糖能障害が引き起こされる原因としては、糖分の過剰な摂取が最も多く挙げられます。過剰に糖分の摂取を行うことを続けることにより、空腹時でも高い血糖値を示すようになり、慢性的なインスリン不足となって発症へとつながります。過剰に糖分を摂取する習慣を長く続けている人ほど、この障害を引き起こす可能性は比例して高くなっていきます。

主な検査と診断

耐糖能障害を調べる為の検査方法は、いわゆる糖尿病検査で非常に簡単です。ぶとう糖のジュースを飲んでもらい、30分毎に血糖値をはかって、120分経過したところで、血糖値が200以上あれば糖尿病と診断されます。このように耐糖検査は、血糖値が上昇してどれだけの耐性があるのかと、それを今度は元に戻すだけの力があるかを調べる為の検査になります。

主な治療方法

耐糖能障害であることが明らかになった場合には、いくつか考えられる治療法があります。一つは積極的な方法として、血液中のグルコースの濃度を低下させるような薬を服用する方法です。一方で、薬を服用せずに、食事制限や運動療法などを用いて、血糖値の安定を図るという方法もあります。この障害は糖尿病の予備的な病気ですので、薬を用いないケースが比較的多いと考えられます。