胆石症

初診に適した診療科目

胆石症はどんな病気?

胆石症の初期症状は食後の背中の痛みです。胆石は胆のうに石ができ、その石が管を塞ぐ事で痛む為、食後の胆のうの働きが活発になる時間が一番症状を感じやすく、一定の時間を置くとおさまってしまう場合がほとんどです。特に胆のうの働きが活発になるのが油分をとった時で、脂っこい食事をした後に背中に激痛が走る場合が多く、血液検査ですぐに病名が分かる病気です。

主な症状

胆石症の症状は腹部の痛みですが、胆石が胆嚢にある時は痛みは全くなく、胆石が体内を移動することで痛みや不快感が発生するので、胆石の位置で状態が変化します。胆石が移動し胆管に詰まって炎症を引き起こすことが一番怖く、胆管の中で胆石が詰まったところが細菌に感染してしまって炎症すると痛みや発熱を引き起こし黄疸が皮膚に現れるのです。

主な原因

胆石症の原因は大きく分けて2つあります。コレステロール胆石と色素胆石という種類です。後者は細菌感染や外科手術後に発症する事が多いですが、患者の大半は前者に該当します。胆汁を体内で作る際に胆汁酸とコレステロールのバランスが保たれているのが正常の状態なのですが、コレステロールが飽和状態になると結晶化して胆石となってしまいます。

主な検査と診断

胆石症の検査方法は、検診を定期的に受けての経過観察が基本です。胆石には、結石がある場所によって、「胆のう結石」(胆のう内にできる。大部分は、これになる)、「肝内結石」(肝臓の中の胆管にできる)、「総胆管結石」(胆のうでできた石が落ちてくる)の3タイプに分けられ、症状も異なります。胆のう結石と肝内結石は、結石が胆のう内、肝内にあるうちは症状が無いので、経過観察になります。

主な治療方法

胆石症の治療法は主に2種類あります。1つ目は開腹手術を行い、胆石を取り出す方法、2つ目は対外から超音波をあて振動で胆石を破壊する方法です。開腹手術は胆石が大きな場合に適用されます。切開する範囲は15cmから20cmにほどになります。超音波で胆石を破壊する方法はすべての胆石に有効な方法ではありませんが、痛みがなく傷も残りません。