摂食障害 セッショクショウガイ

初診に適した診療科目

摂食障害はどんな病気?

摂食障害とは、極端な食事制限や心理的ストレスなどによって引き起こされる病気です。拒食症と過食症があり、厚生労働省によって難治性疾患(難病)に指定されています。過食症は自己誘発性嘔吐や利尿剤、下剤の乱用を伴うものと排出をしないやけ食いだけのものに分けられます。後者はむちゃ食い症候群とも呼ばれています。うつ病、引きこもり、自傷行為を伴う傾向があり、自殺をする人が増えています。

主な症状

摂食障害には大きくわけて2つの症状があります。まず1つ目に、「拒食」です。客観的にみると痩せているのだが本人は”太っている”と思いこみ食事を拒むことです。そのため体重の急激な減少や生理不順やむくみ、思考力が低下します。そして2つ目に、「過食」です。限度なく食べ続けたり、また食べたものを自分で吐いてしまう”過食嘔吐”をする人もいます。生理不順や虫歯になりやすくなるなどの状態になるのが特徴です。

主な原因

摂食障害は過度の体重や体型の囚われから起こります。その囚われは自己評価の低さから生まれると考えられます。周囲からの評価が高い人物だったとしても、本人としては自己評価が低く、自分らしさに悩んでいることがあります。体型はいつも他人の目にさらされているため「痩せてるね」と褒められることで自分に自信がついたりする人も少なくはありません。「痩せ」への執着心や快感が原因ともいえるでしょう。

主な検査と診断

摂食障害であるかどうかを調べるためには、いくつかの方法を組み合わせて検査を行うことになります。まずは患者やその家族に対する聞き取りによって、その具体的な摂食行動を把握することから始まります。それを把握したうえで、この障害が疑われる場合には、心療内科的な手法によって、その患者の性格や精神的な状態などを調べ、それらの検査方法による結果を総合的に判断することになります。

主な治療方法

摂食障害は主に拒食症と過食症に分けられますが、どちらも原因が複雑であるため定まった治療法はありません。患者が何を悩んでその病を持ってしまったのか、なぜやめられないのか、一人一人と話し合う機会を設けることが大切です。周囲が無理矢理患者を否定して治そうとするのではなく、患者の気持ちを理解してあげる姿勢をとることが治療には欠かせません。