STD(性感染症)
1. クラミジア感染症
若い女性を中心に羅患率が上昇しています。女性はほぼ無症状に経過し(薄い黄色の透明な帯下が初期症状)、卵管癒着を引き起こし将来の不妊症につながります。病巣が拡がれば下腹痛、季助部痛を起こすこともあります。最近は、オーラルセックスの為に咽頭炎を起こしている症例が多いですが、症状はほとんどありません。
診断がつけば抗生物質で完治することが出来ます。ただし、お相手の男性の検査と治療が必要です。
2. 性器ヘルペス
単純ヘルペス㈵型(普通は口唇、口角に水疱や傷ができる。性器に症状が出ることもある)又は単純ヘルペス㈼型によって起き、外陰部に水疱、潰瘍を形成します。
一度感染すると神経節に潜み、疲労などで免疫力が低下した時に再発します。
塗り薬か内服薬で対応します。
3. 尖圭コンジローマ
HPVのあるタイプによる感染で、膣、外陰にイボができます。
生検で診断し、切除、焼灼が治療の主体でしたが、最近ベセルナクリームという塗り薬が認可されました。
4. トリコモナス膣炎
寄生虫の一種であるトリコモナス原虫が原因で、黄色から炎症が強ければ血性の帯下を伴います。
膣から膀胱にも入り込むので内服薬と膣座薬の併用療法が用いられます。
5. 淋菌感染症
男性は80%に尿道炎の症状が出る為診断が付きやすいですが、女性はクラミジア同様に無症状の人が多くやっかいです。
拡がりを見せれば卵管炎を起こします。咽頭炎を起こすこともあります。
最近抗生物質に対する低抗性が問題になっています。
当院は、ロセフィン1g静注での治療を原則としています。
6. HIV
感染リスクのある人は一度検査してみましょう。 発見が早ければ抗HIV薬の内服で発症を遅らせたり、発症させないことも可能になっています。
クラミジアに羅患している人はHIVにかかりやすいことが判っています。


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