対人恐怖症・社会不安性障害
対人関係障害・コミュニケーション障害
従来、対人関係上に悩む神経症の代表的なものは対人恐怖症でした。「人の視線が気になる」、「人前で赤面する」、「人前でどのように振舞えばよいかわからず戸惑う」、「自分が嫌われている・避けられているのが人の素振りでわかるのでつらい」なとなど・・・の悩みを抱いておられました。この対人恐怖症は欧米からの報告が少なく、わが国に特有の(少なくともわが国に多い)病い・悩みではないかといわれてきました。
ここ数年、アメリカの影響をうけて、社会不安性障害(social anxiety disorder 略してSAD)という悩みが脚光をあびはじめました。これは社会的・社交的状況において(人前での会話、会議で意見を言う、パーティーなどに出席したり・主催したりする)、強い不安・緊張状態に陥り、身体症状(手が震える、息苦しくなる、吐き気がするなど)に襲われたり、そのような場所を恐れ、避けようとするために日常生活に何らかの支障をきたしている病態をさしています。
お分かりのように、対人恐怖症ととてもよく似た悩みですが、アメリカらしく、日本に古くから積み上げられてきた対人恐怖症の研究にはほとんど言及することなく、質問紙を作って大規模に調査して、どの程度の有病率があるとか、薬は何が効いたというような議論をしています。
この対人恐怖症的な悩み・社会不安性障害的な悩みが、どのような個人的なの意味を持っているかという問題については、はるかに、わが国の研究の方が優れていると思われますし、精神療法となるとSADのような症状レベルでの浅い理解では、ほとんど役に立ちません。
対人恐怖症の中でも、昔から場面緊張症といわれた病態にSADは似ています。
この対人恐怖症的な悩み・社会不安性障害的な悩みが、どのような個人的なの意味を持っているかという問題については、はるかに、わが国の研究の方が優れていると思われますし、精神療法となるとSADのような症状レベルでの浅い理解では、ほとんど役に立ちません。
一見、日常的な恥ずかしがりやに通ずる悩みなので、どこからが病的なものなのかはあいまいです。一度、対人恐怖症を専門テーマとして研究されてきた当院の院長に相談されることをお勧めします。著書「対人恐怖・醜形恐怖症・人を恐れ・自らを嫌悪する病の心理と病理」金剛出版を参照ください。
最近の対人関係障害は、人とどのように付き合えばよいかわからないという漠然たる緊張と戸惑いを抱く場合が多いようです。思春期の引きこもり・摂食障害・リストカットなどの背景にもこのような悩みが伴っていることが多いようです。とにかく、人との関係を結ぶ力やコミュニケーション能力が落ちている若者が増えています。そのような悩みには、対人関係能力やコミュニケーション能力を高める治療が必要となります。
当クリニックは、共同運営しているNPO法人の青山心理グローイングスペースと協力して、社会的な能力を育てるアプローチを行っています。
青山心理グローイングスペース
http://www011.upp.so-net.ne.jp/g-space/


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